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スタートアップとスモールビジネスの違い

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夢とお金の専門家、シナジーブレインの安田 修です。

起業(ベンチャー)はスタートアップとスモールビジネスに分かれるのですが、どうやら日本では起業というとすぐに、「一か八かのスタートアップ」であるという風に理解をされるようです。起業をしようとする本人も、この違いについて理解していないことが多いように思うので、違いを整理してみます。

言葉の定義

スタートアップの定まった定義はありませんが、直訳とは異なり、「全く新しいビジネスモデルを開発し、短期間で急激な成長を遂げてイグジットを狙う人々の集合体」といったところがその意味でしょう。スモールビジネスの方は比較的直訳で良く、「規模は小さいものの優良な中小企業やベンチャー企業」で良いでしょう。

ベンチャーには「冒険的な」という意味があり、スタートアップには「始まったばかりの」という意味があることから、ごちゃごちゃになるのも無理は無く、また日本国内においてはベンチャーとスタートアップは区別しないという説明がされていることもあるため、分けなければ間違いというほどの違いではありません

ただ、これから起業をされる方、起業の支援をする方についてはスタートアップとスモールビジネスは明確に区別し、今やっていることがどちらなのかを明確に意識をして行動した方が良いでしょう。

起業の目的、ゴール設定

スタートアップの目的はイグジット(EXIT)です。イグジットとは、上場や株式売却などの出口のことです。「出口戦略を踏まえて会社を興す」という発想自体が、日本では浸透していないように思います。最近では、企業をイグジットさせてまた新たなスタートアップに取り組むシリアルアントレプレナーも出てきましたが。

一方で、スモールビジネスの目的は会社の経営です。所有と経営は分離しておらず、「仕事の仕方」として会社を作って(もしくは個人事業主で)独立という形を選んだということです。フリーランス、という働き方もこちらに属すると言って良いでしょう。上場することもありますが、必ずしもそれを目的とはしません。

実際にはここはもっと複雑で、googleもFacebookもスタートアップでしたが、現在も創業者は経営権を手放していません。逆に、経営者がスモールビジネスで成功して、経営から身を引いて悠々自適ということもあるでしょう。ですから、結果はともかく本来的な目的として、こういう分け方ができるとご理解下さい。

イノベーション

スタートアップは「全く新しいビジネスモデル」を創り出す集団であり、そこにはイノベーションを伴います。エンジニアがリーダーとして参画することが一般的です。インターネット関係やエネルギー関係など、技術の要素が大きい業種が多く、多額の借入を行って研究開発や広告をうち、大きなリスクを取ります。

スモールビジネスは「全く」新しいビジネスモデルは必ずしも前提とはせず、小さな改善とマーケティングの工夫でニッチ分野を狙います。士業や飲食店、フリーランスで成り立つビジネスなどが多く、設備投資や在庫を伴うものもありますが、基本的には過剰なリスクは取らず、「小さく」始めるのが一般的です。

なので、企業(ベンチャー)=ハイリスク、ということはなく、士業などで小さく始める分には、世の中で思われているよりは遥かにリスクは低いと言えるでしょう。また、会社設立費用やオフィスへの投資、システム費用や宣伝広告比などの初期投資のコストも、過去と比較して劇的に低くなっています。

シナジーブレインの例

以上で散々述べてきた定義に従えば、シナジーブレインはスモールビジネスです。経営者は特別な技術を保有していませんし、起業に際して大きなリスクを取っていません。ただ、「全く新しいビジネスモデル」を創らないかといえばそうではなく、様々な構想が既に動いていたりします。

私にとって起業支援はライフワークなので、上場してイグジットということはありませんが、会社として急激な成長を狙わないかと言えばそうでもありません。安定したキャッシュフローを確立しながら、どこかで勝負をかけるタイミングがあると考えています。一生スモールビジネスでいるつもりはありません。

というように、「スタートアップとスモールビジネスは区別して下さい」と言いながら、「そうは言っても会社には、どちらの要素もあるんですよね」という結論に落ち着きつつあります。それでも、この2つの言葉は明確に区別して使われるべきです。それは、自社の戦略を明確にすることでもありますから。

あなたの会社は、何をゴールとして設立されましたか。イノベーションは前提としていますか。スタートアップとスモールビジネスのどちらですか。それは、5年後も、10年後も同じでしょうか。これらの問いに、できれば起業をする前から、経営者がきちんと答えられることが望ましいでしょう。それでは、また。

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