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もしエリートサラリーマンが「会社を辞めてラーメン屋になりたい」と言ったら

夢とお金の専門家、シナジーブレインの安田 修です。

私のライフワークはサラリーマンの起業支援です。30代・40代で家族を抱え、会社でも活躍している「脂ののった」人であればどストライクです。しかし、そういうエリートサラリーマンが、「ラーメン屋をやりたい」と言って相談してきたら、どうアドバイスをすれば良いでしょうか。

「ラーメン屋だったら止める」という上司の言葉

前の会社を辞めるとき、上司に言われた言葉があります。「中小企業診断士の資格を活かして経営コンサルタントをやる、それが夢だというなら、仕方ない。これがラーメン屋とかだったら止めるけどな(笑)」です。あ、コンサルに加えて起業支援もやりますというのは、ややこしいので敢えて言っていませんでした(笑)。

あ、ラーメン屋だったら止めるんだ、と思って。この言葉は印象に残っていました。言葉の意味としては、思いつきでなくて、準備を進めてきたことだから、仕方ないなということでしょう。それはわかりつつ、ラーメン屋をやりたいから辞めるという理由も、それはそれで本気だよなと思ったわけですよ。

この人(私)は何年もサラリーマンをやってきて、それなりにリソースがある人なんです。ラーメン屋しか選択肢が無いわけではないのに、敢えてそれを選ぶということは、むしろ並々ならぬ覚悟をそこに感じます。ちょっとラーメンが好きだからラーメン屋、という発想ではないことは明らかでしょう。

ラーメン屋はレッドオーシャンである

そもそも、ラーメン屋は激戦です。 私がオフィスを構える池袋だけでも120件以上のラーメン屋があると言われており、ばりばりのレッドオーシャン(血の海、競争が激しい)です。街を歩けば「あれこのラーメン屋、名前が変わってる」なんてことはしょっちゅうです。新陳代謝が激しい業態でもあります。

有名店になってしまえば行列は絶えず、客の回転も良いのでかなり儲かりますが、評判にならないお店は悲惨です。お客さんの下も肥えていますし、チェーン店ならともかく、単独の店舗で挑戦して、勝ち残るのは至難の業なのではないかとも感じます。

技術も何もないサラリーマンが挑戦するという無謀

大体、サラリーマンをやっていただけの人が、おいしいラーメンを作れるのでしょうか。料理人であるとか、何か特殊な技術を持っているならともかく、ずぶの素人が始めるのであれば、ますます勝ち目はないでしょう。ラーメン好きなのかもしれませんが、食べて味がわかるのと作れるのとでは大違いです。

フランチャイズ本部の出身でもない限り、店舗運営に詳しいわけでもないでしょう。何か特殊な具の仕入先を握っているわけでもありません。情熱だけが空回りする、典型的な失敗パターンのように思えます。私も書いていて、さすがにちょっと無理かなと思ってきました(笑)。

考え方によってはブルーオーシャンにもなる

しかし、見方によってはチャンスもあります。池袋はあまりにも激戦区なので避けた方が無難かもしれませんが、少し地方に行けば、飲食業をやっているのはあまり質の高い人ではありません。それこそ、趣味の延長でやっているような店、他にやれることも無いから仕方なく、という感じの意識低めの店主も多いです。

営業中に私語に熱中していたり、お店を清潔にすることすら徹底できていないようなところもたくさんあります。チェーン店のしっかりしているところは手強いですが、地域的なニッチ・空白地帯を突けるような場所を見つけることは可能であろうと感じます。

本気でやるなら、勝ち目はある

なので、会社を辞めてラーメン店を本気でやりたいというエリートサラリーマンがいたら、私は全力で応援したいと思います。それを選ぶ理由はもちろん確認しますが、むしろ、安易に「とにかく何かのコンサル」とか「ポータルサイトを作りたい」といったふわっとした話よりも、遥かに可能性を感じます。

どんな業界でも、厳しいビジネスの現場を知っている、能力の高い人が腰を据えて本気で取り組めば、勝てないことは無いと考えます。ただし、1〜2年間は有力なラーメン店で修行するなどして、腕を磨いて貰いますが。大前提として、味と調理のスピード・安定性が確かでないと、何をやってもダメですから。

最初は店舗を構えず、屋台・自動車などの移動店舗から始めるという手もあるでしょう。インターネットをうまく使って、出張しても良いかもしれません。集客も、SNSをフル活用しましょう。とにかく強敵と正面からぶつかることを避け、独自のビジネスモデルでゲリラ的に展開すれば、勝機は見えてくるでしょう。

どんな業界であれ、経営者が優秀でかつ本気であるなら、成功するチャンスはあるしサポートのしがいはある、と私は考えています。逆に、競合の少ない有望な事業でも、経営者がダメならそれはダメです。尽きるところ、何をやるかより、誰がやるかです。それでは、また。

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