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リスクを抑えて起業をするのは、恥ずかしいことなのか

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夢とお金の専門家、シナジーブレインの安田 修です。

私の起業は計画的であり、リスクを極限まで抑えています。しかしそれが、「命をかけて」起業をしている人や、その支援をしている人達を見ていると何だか「恥ずかしい」と感じることがあるんです。自分は甘いのか、覚悟が足りないのだろうか、という自問自答もします。

起業とは「攻め」であるという常識

一般的に「起業は若いうちにしろ」と言われます。失うものの少ない時に、休みなく、徹夜でも何でもしてがむしゃらに突っ走って、運が良ければ成功者になれる。それが起業だと。ダメでも、若いうちならやり直しが聞くという面があるのでしょうが、若くても失敗して自殺する人も普通にいますから、それもどうなのでしょうか。

とにかく、起業とは「攻め」であり狩猟型、すなわちリスクは高くて当然だと認識されているようです。一点に持てる資源を集中して投下し、突破する能力。極論すると起業家の資質とは、地雷源を走り抜けることだと。地雷を踏むようならセンスがないので、死んでも仕方ない。それを走り抜けるのが成功する起業家なんだと。

対して私の起業は多分に「守り」であり、リスクを極限まで減らして時間をかけて収益を積み上げていくいわば「農耕型」です。これが、口には出さないまでも「ヌルい」と思われ、起業家としてはダメと思われることが多いように感じています。サラリーマン気質が抜けないな、という蔑みを察知してしまいます。

起業家の離婚率と守るべきもの

あと、統計は持っていませんが、世の中の起業家を見ていて感じるのは、離婚率が異常に高いということです。これは、失敗して貧乏になったから離婚しているのでは必ずしもありません。成功した起業家の多くが、離婚を経験しています。離婚していなくても、家庭が破綻していることがすごく多い。

成功してしまってライフステージが変わった結果、夫婦間の価値観が合わなくなるケースもあるでしょう。また、事業を軌道に乗せるために家庭を顧みない起業家が多いのでしょう。逆に言えば、それくらい事業に没頭するようでないと成功できない、と思われているフシもあるのではないでしょうか。

何かを得るためには何かを犠牲にしないといけない。これは恐らく真理です。成功するために、家庭や健康を犠牲にしたとして、それは仕方ないことだと。そんなに家庭を守りたいなら、おとなしくサラリーマンをやってバランスを取っていれば良い。そういう人は起業には向かないよ、と世間には思われているようです。

私の起業の仕方

これらに対して、私にとっての起業とは、「自由を得るための戦い」です。小さな子供2人抱えて起業をした私にとって、幸せな人生の要件には当然のように家庭が含まれています。サラリーマンという身体に悪い、家族にも負担のかかるラットレースを抜け出しつつ、人生のリスクを最小化するための行為、それが起業でした。

実はいずれ経済的に成功するつもりもあります(笑)が、破産のリスクや家庭崩壊のリスクは最小化しようとしています。15年もサラリーマンをして貯金をため、必要な資格を取り、不動産投資や資産運用でリスクヘッジをして、いちかばちかの大きな投資をすることなく、時間をかけてゆっくりと事業を育てています。

最近思うのは「そんなんじゃ成功なんてできないよ」と言う人達とは、成功の定義が違うのではないかな、ということです。イノベイティブで、カッティングエッジで、ギラギラした独創的な挑戦者。そういうものを私が全く目指していないことから認識がすれ違っているだけなのではないかと思い始めているのです。

私にとっての成功とは何か

私にとっての成功の定義とは少なくとも3つあって、「あらゆることから自由である」こと、「素晴らしい会社を経営している」こと、そして「家族との信頼関係を確信している」ことです。自由のためには一定の金銭は必要ですが、会社を上場させて大金を手にする必要は必ずしもありません。

むしろ、素晴らしい会社を経営していることが必要なので、上場はゴールではない。シナジーブレインは上場を目指してすらいないんです。纏まった金額で売却することは全く想定しておらず、一生ビジネスを保有する前提です。だから、50年とか100年という単位で考えて、常に長期的な最適解を探っています。

それだけじっくりと構えられるのは、貯金による備えや資産からのキャッシュフローがあるからです。また、資格や能力を活かして、「食べていく」だけならいつでもできると考えているからでもあります。計画的に、地道に、しかし自由に。幸せについて真剣に考えた起業。そういう形があっても良いのではないでしょうか。

なので、他の起業家が眩しく見えて、恥ずかしく感じることもあるのですが、自分にとっての起業とは極限までリスクを抑えた、地道なものなんだとわかってきました。そして実はそのノウハウを必要としている人は、世の中に多いのではないかなと思う今日この頃です。それでは、また。

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