ページトップへ

「やりたいことだけをやっていれば人生はうまくいく」わけではない

a68a57a36b1a75c8b23e08878712136e_s

人生計画であなたの夢を目標に変えて実現する、シナジーブレインの安田修です。

「内なる心の声に従って、やりたいことだけをやっていれば人生は絶対にうまくいきますよ!」という主張をする人が結構いますけど、私はそうは思いません。ご自身がそれで幸せだったら別に否定はしませんが、起業を夢見るサラリーマンなど、他の人にすすめるにはそれは無責任すぎる話なのではないかなと思います。

やりたいことをやるメリット

彼らの主張はこうです。人間は、やりたいことをやっているときが幸せであり、最大限に集中できる。「好きこそものの上手なれ」ともいうように学びや情報収集も苦ではないので、いずれはその分野で第一人者になれるだろう。そもそも人生は短いので、苦手なことややりたくないことをやっている時間はないのだ、と。

これは、基本的には正しい考え方なんです。私もサラリーマン時代を通じてやりたいことを見つけ、起業をしているので「そっち側」の考え方をしています。確かに、やりたいことを仕事にするのは理想的です。でも一つ大きな問題があります。やりたいことしかやらないと、少なくとも当面は食べていけないということです。

やりたいことだけをやっていると食べていけない

例えば絵を描くのが好きだから、会社を辞めて絵だけ描いていたいという人がいたとします。確かにこの先の人生が70年間あるとして、寝食を忘れて絵ばかり描いていたら、最終的には突き抜けて、何らかの価値がある絵を描けるようになる可能性はあるでしょう。ここで問題なのは、「確率」と「時間軸」の問題です。

まず、絶対に成功するわけではないということ。絵であれば、70年やっても売れないということは十分にあり得ます。死後に売れるパターンもあるかもしれませんね。それで人生に悔いがないのであれば、確率は大きな問題ではないかもしれません。仕事をしながら絵を描くよりは、成功する確率自体は高いでしょうし。

より深刻なのは、時間軸の問題です。10年や20年は収入が途絶える可能性が高いのです。家族がいればもちろんのこと、一人だとしても収入が途絶えた状態で、70年間も頑張り抜けますかという話です。食べていけなくなって、今までより悪い条件のアルバイトをしたりして、本末転倒になることが多いのです。

かといって「ただ、ひたすら耐える」のは愚の骨頂

もちろん私は、「人生とは耐えることなのだから、黙ってサラリーマンを続けるべきだ」ということを言っているわけではありません。私は、会社を辞めても生きていける人、起業できるだけの能力がある人が、大企業を飛び出して起業をすることはこの国や世界を活性化させ、豊かにするという考え方をしています。

しかしそのときに「やりたいことしかやらない」というのは違うと考えています。「やりたくないことはできるだけやらない」くらいなら、起業家の権利として認められると思います。でも会社を辞めるからには、収入を得る方法を真剣に考える義務があります。それは、100%やりたいことではないかもしれません。

起業支援の仕事をするからには起業をする人が増えれば儲かるわけですが、そのために「やりたいことをやれば誰でも絶対成功できます」というような嘘を世に散布することが、本当にあなたがやりたかったことなのですか、と問いたいですね。お互い、ポジショントークには気をつけましょうね。

好きなことと得意なことは違う

そもそも、好きなことと得意なこと、やりたいこととできることは違うんです。「好きこそものの上手なれ」という言葉は確かにありますが、「下手の横好き」という言葉もあるんです。全く好きではないのに、人よりうまくできてしまうということは結構、あります。収入を得るためには、それを活かすと早いんです。

好きで苦手なことは、趣味としてやっている分には幸せですが、仕事にしてしまうと不幸ですよね。今まであれほど好きだった趣味も、仕事になってしばらくすると苦痛になることもありますし。だから仕事は得意なことで収入を得る手段であり、余暇を使って好きなことで楽しむという考え方の人生は、それなりに合理的です。

やりたいこととできることのベストミックス

だからサラリーマンの人生を否定するつもりも、ないんです。仕事の苦痛は耐えられる範囲であり、能力以上の給料を貰っており、切り替えて余暇を楽しめるのであれば幸せな人生と言えるでしょう。仕事の時間は膨大な無駄であり苦痛であるという想いが強くなりすぎたとき、起業を考えれば良いと思います。

そのときに必要なのは、「時間軸」です。短期的には100%やりたい仕事ではなくてもキャッシュを生む活動をするべきでしょう。最初は割に合わないくらいの労力もかける必要もあるでしょう。しかし一方で中長期的にはやりたいことに向かっていけるようなグランドデザインを構想し、仕組みを作ることが大切なのです。

理想を描くことは大切です。かといって、最初から理想通りのことしかしないというのは、あまりにも現実から目を背けた姿勢であり、成功は遠のいてしまうことでしょう。それでは、また。

(月・木の週二回、無料のメールマガジンを発行しています。ブログには書きにくい「裏話」も書いていますので、よろしければご登録下さい)

banner_l_04