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サラリーマンの家計は、いくら高い給料を貰っていても80歳くらいで破綻する

人生計画であなたの夢を目標に変えて実現する、シナジーブレインの安田修です。

私が提唱する人生計画は「夢」「お金」「行動」の3つのパートに分かれ、お金のパートの中には「人生シミュレーション」というのがあります。それで多くのサラリーマンの方の将来キャッシュフローを試算した結果、ほぼ例外なく80歳を待たずして家計が破綻することがわかりました。それはなぜなのでしょうか。

人生シミュレーションを開発した流れ

人生シミュレーションについて良く誤解されるのは、「ファイナンシャルプランナーの人がやるアレですよね」というものです。確かに私もFPの資格は持っていますし、生命保険の会社で働いていたのでそう思われるのも無理はありません。しかし、私がこれを発想したのは、FP的なアプローチからではありません。

そもそも、保険関係の仕事をしたことがありませんからね、私。システムと投融資を15年やっていましたから。なので、人生シミュレーションも実は投資的な発想から来ています。人生の「バリュエーション」を叩くとどうなるのかな、「ストレステスト」をするとどうなるのかな、という考え方ですね。

企業買収の投資の場面では、その企業の将来キャッシュフローを予測するんですね。で、その将来キャッシュフローの現在価値が企業価値なわけです。割引とかのややこしい概念を全部ぶっ飛ばしてざっくりいうと、1億円稼いでくれる会社だったら1億円より安ければ買っても良いかな、とこういうわけです。

人生計画というのは「事業に計画があるのに人生に計画がないのはおかしい」というのが原点ですから、当然人生にもキャッシュフローがあり、人生価値というのもあるだろうなと思ったんですね。そうやって生まれたのが、人生シミュレーション(シミュレーター)なんですよ。

人生には人それぞれの価値とリスクがある

さらに、会社を買う場合には「ストレステスト」っていうのをやります。経営者や売り手はバラ色のシナリオを描いて企業価値を高く見せようとしますが、それは「マネジメントケース」と呼ばれ、ちょっと現実的な買い手からみたシナリオと、うまくいかない場合のリスクシナリオだと何が起こるのかを検証するわけです。

バラ色だと2億円、現実的には1億円、リスクシナリオだと5千万円の価値だけどどうにか倒産はしないと。だったら1億円で買ってもいいかな、みたいに考えるわけですね。これが、例えば金利が1%上がるだけで倒産するような会社だと、相当安くないと買うのは危険かな、と。まあ最後の投資判断はアートの世界です。

人生も同じで、景気や金利もそうですが、会社が倒産したり病気になったりと様々なリスクがありますよね。そうなったときに大丈夫なのかな、何か備えられることはないかなと考えるのに、人生シミュレーションは便利です。事業にはリスクがあるなら、人生にもリスクがあるのは当たり前ですよね。

5年前の自分でシミュレーションすると

この人生シミュレーションを、サラリーマンのときにやってみたんです。今のように精緻な仕組みではありませんでしたが、ざっくりと試算をするなら基本的な知識があればエクセルでできますから。正直、あまり心配はしていませんでした。当時の私は高給取りでしたし、貯金も相当していましたから。

結果は衝撃的なものでした。80歳を過ぎたくらいで、家計は破綻することがわかったのです。年金額や給料の伸びなど、各種前提が保守的すぎるのかと思っていろいろといじりましたが、結果に大差はありません。少なくとも、100歳まで豊かに暮らせるという結果には、どうしてもなりませんでした。

1千万円貰っていても結局は破綻する

起業後も何人もの方の家計をシミュレーターにかけた結果、例え年収1千万円貰っていても、80歳前後か、下手すると70代前半で家計が破綻することがわかりました。モデルがおかしいのかとも考えましたが、自分で言うのもなんですがこれはかなりシンプルなただのエクセル表であり、大したモデルではないんです。

で、最近リンダ・グラットンのライフシフトという本を読んでいて気付いたのですが、「給料が上がれば生活レベルが上がり、それが老後の生活レベルにも直接的に影響する」ということが原因だとわかりました。1千万円貰っている人は、老後も年収700万円くらいの生活をする。それで破綻するんです。

現実には700万円の生活を続けているとお金がなくなることにどこかで気付き、生活を切り詰めるので破産はしないと思うのですが、豊かな生活に慣れた人が生活レベルを下げるとストレスを感じるので、その人の主観としては結局、豊かな老後を過ごすことはできない、ということになります。

問題の本質は人口ピラミッドの変化と長寿

もっとも大きな変化は人口ピラミッドの変化です。相対的に老人が増える結果、十分な年金は貰えなくなり、もはや経済の高度成長も望めませんから給料の伸びなども保守的に見ざるを得ません。何よりも平均寿命が伸び、今までは80歳までの備えをしておけば良かったのが、100歳まで生きる可能性が高くなっています。

「80歳まで生きれば長寿、その後は年金で支える」というモデルが崩壊し、「100歳まで生きるのが普通になり、年金では到底支えられない」という時代になっているんですね。みなさん目を背けているようですけど、このこと自体は知っているでしょう?国が何とかしてくれるなんて、幻想ですよ。そんなの昔の話です。

つまり、頑張って働いてさえいれば豊かな人生が送れるという時代は、もう終わったということです。私の場合はその解決として、今リスクを取っても良いから起業をして、稼ぐ力を身につけつつ豊かに生きるために必要な仕組みを作ろうという結論に至りましたが、あなたの場合はどうでしょうか。それでは、また。